値を変数に代入するときは、「
=」を使います。例えば、
A = 1;
B = "ABC";
こんな具合にすると、Javaでは右辺の値を左辺の変数におさめます。上の例なら、変数Aには「1」という数字が、変数Bには「ABC」という文字列がはいるわけです。もちろん、このとき、収める値と型があっていないといけません。
int A;
A = "ABC";
こんな具合に、int型に文字列を入れたりするとエラーになります。注意してください。
さて、プログラムを見ると、こんな書き方がありますね。
int C = A + B;
これは、変数の定義と値の代入をまとめてやっているものです。最初から変数に値を収めてしまいたい場合には、このように、定義の後にそのまま代入する式を書いてしまうこともできます。これは便利ですから覚えておきましょう。
そして、最後の
println命令。ここでは、
System.out.println (" 1 + 2 = " + C);
このようにして「1 + 2 = 答え」というのを表示しています。文字列と文字列をつないでひとつにするときも、計算と同じように「+」を使います。例えば、
A = "ABC";
B = "XYZ";
C = A + B;こんな具合にすれば、変数Cには「ABCXYZ」という文字列が収められるわけです。
でも、ちょっと待って下さい。「あれ、このプログラムでは、変数Cはint型じゃないか。型の違うものは一緒にできないはずじゃないか?」――と思った人もいるんじゃないでしょうか。
そうなんですが、こんなふうに、そのまま動いてしまうこともあるんです。ところが、動かないこともある(笑)。このへんがややこしいところなんですが…。実を言えば、Javaには「値の自動変換」の機能があるんです。2つの値を+で足すと、自動的に後の値を前の値と同じタイプに変換してくれるんですね。
まあ、このあたりの「値の変換」については、今すぐ理解しなくてもかまいません。「
printlnは、いろんな型の値をだいたい全部、うまいこと出力できるように作ってあるのだ」と今は思っておけばよいでしょう。