では、Dartのスクリプトは、どのように書くのでしょうか。その注意するポイントについて簡単にまとめておきましょう。
●基本は半角文字!Dartのスクリプトは、半角文字で記述します。全角文字で書いても認識されません。まぁ、これはたいていの言語で共通するものですからわかりますね。
●大文字と小文字は別扱いこれは、思い違いをしがちのところです。Dartでは、大文字と小文字は別の文字として認識します。例えば「A」と「a」は別のものです。「print」「Print」「PRINT」はすべて別のものとして認識します。
これは変数や関数などの名前でも同じで、Aとaはまったく別の変数や関数として扱われます。Dartでは、大文字小文字まで正確に書く習慣を身につける必要があるでしょう。
●文はセミコロンで終わる文の終わりは、半角セミコロン(;)で認識します。改行ではありません。すべての文は、必ず最後にセミコロンを付けます。
この点さえきちんと守れば、改行はかなり自由です。1つの行にいくつもの文を書いてもいいし、1つの文を途中で改行して書いても問題ありません(ただし、1つの単語を途中で切って改行してはダメですよ)。
●スペースは無視される単語や記号などの間に、見やすくなるようにスペースを入れたり、文のはじめにタブやスペースを入れて開始位置(インデント)を調整したりできます。こうしたスペースやタブなどは、すべて無視されて実行されます。あってもなくても処理には何ら影響は与えません。
●コメントは // または /* */スクリプト内に、メモ書きなどをしておきたい場合は、コメントとして記述をします。これは、2通りの書き方があります。
// これは改行するまでコメントになります。
/* これは終わりの記号まで
すべてコメントとして扱われます。*/
//で始まるコメントは、改行までをコメントとして扱います。/* */は、/*から*/までの部分をすべてコメントとして扱います。
――ざっとこれぐらいのことが頭に入っていれば、なんとかなるでしょう。