ノートブックは、専用のエディタウインドウで編集を行います。一番上には「
Untitled」という表示が見えますね。これがノートブックのファイル名です。この部分をクリックすると、ファイル名を変更できます。
その下にメニューバーがあり、更に良く使う機能をアイコンにまとめたツールバーがあります。それより下の淡いグレーのエリアが、ドキュメントを作成していくところになります。
初期状態では、
In [ ]: と左側に表示された、細長いフィールドのようなものが見えるはずです。これが「
セル」です。
■セルについて
セルは、テキストを記述する小さな部品です。ここに必要な情報を記述していきます。ここには、プレーンなテキストしか書くことができません。スタイルを設定したり、フォントサイズを変更したりする機能はありません。
「えっ? フォントサイズも変えられないの?」と思った人。はい、変えられません。でも、大きな文字を表示することはできます。どういうことかというと、
Markdownを利用するのです。Markdownを使えば、ヘッドラインごとに自動的にフォントサイズも調整されますからね。
Markdownもそうだし、Pythonもそうですが、Jupyterではあらゆることは「ソースを書いて実行すればいい」という考え方です。ドキュメントを見やすくしたいならMarkdownを使えばいい。Markdownのソースコードを書くだけならマルチフォントなんて無用。プログラミングをすのに、わざわざクラスやメソッドでフォントを変えたりする人はいないでしょう。書くのはソースコードなんだから、わざわざマルチフォントを駆使して書く必要なんてありません。
■セルの種類
セルに記述できる内容は、デフォルトでは4種類あります。ツールバーを見ると、右から2番目に
<Code>と書かれた項目が見えるはずです。これは、現在選択されているセルの内容を示すものです。これをクリックすると以下のような項目が表示されます。
Code――Pythonのスクリプトを記述します。
Markdown――Markdownのドキュメントを記述します。
Raw NBConvert――これはNBConvertという機能に関するものです。これはLatexで数式を記述するのに使います。
Heading――Markdownのヘッダー(<h1>~<h6>にそうとするもの)に変換します。
これらのメニューを選ぶことで、そのセルで記述する内容が何のソースコードか設定できるわけです。
<Code>を選べばPythonのスクリプトとして処理されますし、
<Markdown>にすればレンダリングしてドキュメントとして表示されます。