では、ネイティブアプリの作成に入る前に、まずアプリとして公開するWebアプリの公開準備をしておきましょう。これは、簡単です。要するに、Webアプリをどこかにアップロードして、どこからでもアクセス可能な状態にしておくだけです。
ここではサンプルとして、前回作成した「リストを使ってデータを表示するアプリ」をネイティブ化してみます。以下の手順に従って作業しましょう。
1. Dashcodeでプロジェクトを開き、左側に並ぶアイコンから「
実行と共有」を選びます。右側に、各種の設定画面が現れます。
2. 「
動作形式で保存」の「
展開先」にあるポップアップメニューから、アップロードするWebサイトを選びます。Mobile Meのアカウントがあるなら、「
Mobile Me」を選ぶだけです。それ以外のサイトの場合は、「
展開先を追加...」メニューを選び、利用するサイトのアクセス情報を設定してください。
3. 「
アプリケーションのパス」にWebアプリのディレクトリ名を記入します。ここでは「sampleapp」としておきました。
4. 右下にある「
動作形式で保存」ボタンを押します。これでファイルがサイトにアップロードされます。
――Webアプリの公開ができたら、実際にサイトにアクセスして動作を確認しておきましょう。設定画面の一番上に表示されているプロジェクト名のすぐ下に、
URLが表示されているはずです。これが、Webアプリの公開アドレスになります。その右端にある
△アイコンをクリックすれば、ブラウザが起動し、そのアドレスを開きます。
ちなみに「まだWebサイトがない。だけど動作の確認だけしてみたい」という人は、筆者のサンプルアプリをそのまま利用してください。アドレスは以下になります。
http://web.me.com/tuyano/iApps/sampleapp/index.html