では、ネイティブ化に挑戦しましょう。
Xcodeを起動し、新しくプロジェクトを作成しましょう。起動すると、画面に「
Welcome to Xcode」と表示されたウインドウが現れます。そこにある「
Create a new Xcode project」というボタンを押してください。これが新しいプロジェクトを作るためのボタンです。以下、説明に従ってプロジェクトを作成しましょう。
1. プロジェクトの設定を行うシートがにょろっと現れます。ここで、左側の「
iOS」というところにある「
Application」を選び、現れたアイコンの中から「
View-based Application」を選んでください。そして「
Next」ボタンを押します。
2. プロジェクト名やIDなどを入力する画面になります。それぞれ以下のように設定を行いましょう。
Product Name:このアプリの名前です。ここでは「FirstNativeApp」としておきます。
Company Identifier:開発者IDです。
Device Family:「iPhone」を選びます。
Include Unit Tests:テスト用コードを生成するかです。ここではOFFにしておきましょう。
3. 設定したら「
Next」ボタンで次に進みます。画面からプロジェクトの保存場所を選択するファイルダイアログが現れるので、保存場所を選んでください。これでプロジェクトがその場所に作成されます。
――作成すると、ウインドウの左側にずらっと項目が表示されます。プロジェクトに用意されたファイルやフレームワークなどです。
Xcodeの基本的な構成は、
Dashcodeと似ています。左側に、作成したプロジェクトに用意されているファイルなどが表示され、そこから項目を選択するとその編集画面が右側に出てくる、という感じですね。
Xcode 4以降では、GUIを設計する機能や、部品を配置したり属性を設定するパレットなども1枚のウインドウの中にまとめられています。ウインドウの右上にあるアイコンで、「
View」というところにある3つのアイコンの中の一番右端のものをクリックすると、画面の右側に、各種属性を設定するパレットと部品を配置する
ライブラリパレットが現れます。
フリーで配布されている
Xcode 3.2では、GUIデザインのツールは「
Interface Builder」というXcodeとは別のアプリに分かれており、また各種パレット類も独立したウインドウで表示されます。
このように、
Dashcode、
Xcode 3.2、
Xcode 4でそれぞれ微妙に表示や操作が違います。が、それぞれの基本的なアプローチの仕方はほぼ同じですので、違いはあっても想像で補いながら使えば、だいたい基本的な使い方はわかってくるでしょう。