ひと通りソフトウェアを用意しておいたら、
Cocos2d-xのセットアップをしましょう。コマンドプロンプトまたはターミナルを起動して下さい。そして、
cdコマンドを使って、
Cocos2d-xのフォルダに移動をします。例えば、ホームディレクトリに「
cocos2d-x-3.6」というフォルダ名で配置してあるなら、
cd cocos2d-x-3.6
と実行すればいいでしょう。こうしてディレクトリに移動したら、セットアップスクリプトを実行します。
setup.py
これでセットアップスクリプトが実行されます(pythonのパスが環境変数
pathに設定されていて、pythonコマンドがちゃんと動くようになっていないとダメです。普通にPythonをインストールしていればOKなはずですが、もし「コマンドがわからない」といわれたら、環境変数pathを確認して下さい)。
あるいは、
Cocos2d-xのフォルダ内にある「
setup.py」をダブルクリックして起動してもOKです。Pythonがきちんとインストールできていれば、これでスクリプトが実行されます。
このスクリプトでは、環境変数を順に尋ねてきます。それぞれの環境変数に、フォルダのパスを入力していけばいいのです。このセットアップスクリプトで設定される環境変数は以下のとおりです。
COCOS_X_ROOTCocos2d-xのパスを指定します。これはスクリプトが自動的に設定しますので、ユーザーは入力する必要はありません。
COCOS_CONSOLE_ROOTCocos2d-xのコンソールプログラムのパスです。これも自動設定されます。
COCOS_TEMPLATE_ROOTCocos2d-xのテンプレートフォルダのパスです。これも自動設定されます。
ANT_ROOTこれは、
Apache Antのフォルダパスです。配置したパスを入力して下さい。Cドライブ直下に「
apache-ant-1.9.4」といった名前で配置してあるなら、「
c:\apache-ant-1.9.4」と入力すればいいでしょう。
ANDROID_SDK_ROOTAndroid SDKのパスです。インストールする際に、インストール場所を控えておきました? そのフォルダを開き、中に保存されているSDKのフォルダのパスを調べて入力しましょう。なお、Android開発をしないなら何も入力せずEnterすればOKです。
NDK_ROOTAndroid NDKのパスです。これも配置したパスをそのまま入力して下さい。これもAndroid開発をしないならそのままEnterします。
――以上で、環境変数の設定が完了します。これでひと通り必要な準備は完了しました。コマンドプロンプトまたはターミナルを終了しましょう。
なお、AntやAndroid SDK、NDKなどが既に別途インストールされていたりすると、それらのパスが環境変数に書き込まれていることがあります。その場合、setup.pyでうまく環境変数が設定されないケースがありました。セットアップを行ったら、手作業で環境変数がきちんと設定されているか確認しておくとよいでしょう。