■物理特性マテリアルを作ろう
実際に使ってみると、リジッドボディを設定したSphereが下に落ちても、あんまり弾んだりしないことに気がつきます。質量や摩擦係数などはリジッドボディの設定で行えますが、他のものとぶつかった時の跳ね返り方(反発係数)などの設定は用意されていないので、調整ができないのです。
このような細かな設定は、「物理特定マテリアル(Physic Material)」というものを作って対応させます。これはアセットの一種で、ファイルとして作成し、それをゲームオブジェクトに適用して使います。
プロジェクトブラウザで「Assets」フォルダを選択してから、<Assets>メニューの<Create>内にある<Physic Material>メニューを選んで下さい。これで、物理特性マテリアルのファイルが作成されます。そのまま適当に名前をつけておきましょう。
この物理特性マテリアルには、細かな設定が用意されています。これを選択し、インスペクターに表示される設定を書き換えることで変更できます。以下に項目の役割を整理しておきましょう。
Dynamic Friction――動いている時の摩擦係数。(0~1の実数)
Static Friction――静止状態の摩擦係数。(0~1の実数)
Bounciness――反発係数。(0~1の実数)
Friction Combine――衝突時の摩擦係数の計算方式。
Bounce Combine――衝突時の反発係数の計算方式。
Friction Direction 2――衝突時の方向が摩擦によって受ける影響。
Dynamic Friction 2――動いている時の摩擦係数。(Friction Direction 2によって適用される)
Static Friction 2――静止状態の摩擦係数。(Friction Direction 2によって適用される)
項目自体は非常に多く、また難しそうに見えますが、重要なのは「Dunamic Friction」「Static Friction」「Bounciness」の3つだけです。この3つで、ゲームオブジェクトどうしが衝突した時の跳ね返り方が調整できます。とりあえず、これらの値をすべて「0.9」ぐらいにしてみましょう。これでかなりよく跳ね返るようになります。
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