では、MySQLに、サンプルとしてデータベースを用意しておくことにしましょう。MySQLでは、データベースは以下のような構造になっています。
・データベース――一番最初に用意するのが、データベースです。MySQLを利用する際には、まず利用するでーたをまとめて保管するためのデータベースを用意します。
・テーブル――データベースの中に作成する、実際にデータをまとめるものです。テーブルには、どのような項目にどういう値を保管する、といったデータの構造が定義されており、これにあわせてデータが保管されます。
・フィールド、カラム――いろいろ呼び方がありますが、テーブルに用意される1つ1つの項目のことです。テーブルは、1つ1つのフィールドを個別に保存したりはできません。テーブルに定義された項目すべての値をひとまとめにして保管します。
・レコード――テーブルに実際に保管されるデータのことです。1つのレコードには、各フィールドの値が1つずつ保管されています。
データベースの作成作業は、本来ならば
mysqlコマンドを実行して行いますが、XAMPPの場合、「
phpMyAdmin」というMySQL専用の管理ツールが用意されていますので、これを利用するのがいいでしょう。
http://localhost/phpmyadmin/
ブラウザから、このアドレスにアクセスをして下さい。管理ツールの画面が現れます。ここで、データベースとテーブルを作成していきます。
1. データベースの作成まずは
データベースを作ります。ページの上部に並んでいるタブから「
データベース」というタブをクリックして下さい。そして現れた「
新規データベースを作成する」という表示の下に、データベース名と、使用するテキストエンコーディング名を設定します。ここでは、以下のようにしておきましょう。入力後、「作成」ボタンを押すと、データベースが作成されます。
データベース名:mysampledata
エンコーディング:utf8_unicode_ic
2. テーブルの作成データベースを作成すると、左側の一覧リストに「
mysampledata」というデータベース名が追加になります。この項目をクリックして選択すると、画面が変わり、「
データベースmysampledataに新しいtableを作成する」という表示が現れます。ここで名前とカラム数を以下のように設定します。
名前:sampletable
カラム数:5
3. テーブルの内容を設定テーブルの名前とカラム数を入力して「実行」ボタンを押すと、テーブルの内容を設定する表示が現れます。ここで、テーブルに用意する各カラム(値を保管する項目)の詳細を設定していきます。ここでは以下のようにしておきましょう。なお、特に記載していない設定項目はデフォルトのままにしておいてください。
・1つ目カラム(名前):
id種別:
INTインデックス:「
PRIMARY」を選択
A_I:チェックを
ONにする
・2つ目カラム:
name種別:
VARCHAR長さ:
20・3つ目カラム:
mail種別:
VARCHAR長さ:
50・4つ目カラム:
tel種別:
VARCHAR長さ:
20・5つ目カラム:
memo種別:
VARCHAR長さ:
255NULL:チェックを
ONこれで作成すれば、「
sampletable」というテーブルがデータベースに追加されます。そしてこの
sampletableが開かれた状態になります。
4. サンプルレコードの追加サンプルとして、いくつかデータ(レコード)を追加しておきましょう。上に表示されているタブから「挿入」を選んで下さい。下に、各カラムの値を入力するフォームが現れるので、ここに適当に値を書いて「実行する」ボタンで実行して下さい。これで、記述した内容が新しいレコードとして登録されます。いくつかのレコードを作成しておくとよいでしょう。
なお、レコードを追加する際、最初のidには値を書く必要はありません。これは自動インクリメントという機能により、自動的に値が追加されるように設定されています。またmemoは書かなくてもエラーにはなりません。