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初心者のためのDart 2入門

コレクションについて (1/5)

作成:2018-03-24 09:18
更新:2018-03-24 09:18

■通し番号で管理する「リスト」

多くのプログラミング言語では、多数の値をまとめて扱うための機能を持っています。Dartにもこのための機能があり、いくつかの値が用意されています。

こうした「多数の値を扱うためのもの」は、一般にコレクションと呼ばれます。今回は、Dartのコレクション機能について説明をしていきましょう。


まずは、「リスト」についてです。リストは、コレクションの中でももっとも多用されるものでしょう。これは番号を使って値を整理するものです。

リストでは、[]という記号を使って値を設定します。保管する値はそれぞれカンマで区切ります。また保管されている値は、[]に番号を指定して取り出すことができます。

・リストの作成
変数 = [ 値1, 値2, ……];

・値を取り出す
変数 = リスト [ 番号 ];

・値を変更する
リスト [ 番号 ]  値;

・いくつの値が保管されているか調べる
変数 = リスト . length;

リストに保管されている値には、ゼロ番からの通し番号(インデックスと呼ばれます)が割り振られています。値を取り出したり変更するときは、この番号を指定します。ただし、値を設定する場合は、そのインデックスがリストに用意されていなければいけません。値を設定っする時、指定したインデックスが用意されていないとエラーになります。

・値の追加
リスト . add ( 値 );

・値の挿入
リスト . insert ( 番号 , 値 );

・値の削除
リスト . remove( 値 );
リスト . removeAt( 番号 );

リストには、値を追加したり取り除いたりする機能が一通り揃っています。これらは、リストを設定した変数を利用して操作します。変数の後に「○○.add」という具合にドットを付けて更にaddなどを記述することで、その変数に入っているリストを操作できます。

addは、リストの一番最後に値を追加します。insertは、インデックスの番号と値を()部分に指定することで、その場所に値を挿入できます。

removeは、指定した値をリストから取り除きます。removeAtは、指定したインデックスの値を取り除きます。

――とりあえず、これぐらいの使い方がわかっていれば、リストを利用できるようになるでしょう。下に、簡単な利用例を挙げておきます。これを実行すると、最終的にリストarrは、[500, 200, 300, 400] という内容になっています。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

void main() {
  var arr = [100, 200, 300];
  arr.add(400);
  arr.insert(1, 500);
  arr.removeAt(0);
  print(arr);
}
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