では、作成されたプロジェクトの中がどうなっているか見てみましょう。デフォルトでいくつものフォルダやライブラリなどが組み込まれていることがわかるでしょう。ざっとその役割などを整理しておきましょう。

●「src」フォルダ
Javaソースコード類がここにまとめられます。ルートパッケージで指定したパッケージが作成されていますね。この中にMVCの基本的なクラスが作成されます。他、プロパティファイルがいくつかあります。

●「test」フォルダ
ユニットテスト用のソースコードファイルが作成されるところです。Slim3では、コントローラーやモデルを作成すると自動的にテストクラスもここに作成されます。

●junit-xxx.jar, slim3-xxx.jar, JRE System Library, App Engine SDK
プロジェクトに必要なライブラリ類です。これらはさわらないでください。

●「lib」「libsrc」フォルダ
Slim3のライブラリファイルとソースコードファイルです。これらもさわらないでください。

●「war」フォルダ
これがWebアプリケーションのフォルダになります。これを開くと、おなじみのWEB-INFフォルダなどがあります。ビュー関係のファイルなどはこの中に作成されます。またCSSなどのファイル類もここに用意されます。基本的にJavaのソースコード関係以外はすべてこの中に用意する、と考えてよいでしょう。

●build.properties, build.xml
Antのビルドファイルです。これが非常に重要になります。絶対に、勝手に書き換えたりしないように！

これらの中で私たちが開発で利用することになるのは「src」フォルダ、「war」フォルダ、そしてbuild.xmlといったものになります。他のものは私たちがいじることはまずありません。

※下図はパッケージエクスプローラーの表示