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JavaScriptではじめるUnityプログラミング入門

JavaScript開発の基本を覚える (5/5)

作成:2014-04-12 10:58
更新:2014-04-16 11:22

■Start関数とUpdate関数

作成されたスクリプトを見ると、デフォルトで2つの関数が作成されていることがわかります。この2つの関数は、Unityにおけるもっとも基本的なイベント用の関数なのです。

●Start関数
Startは、スクリプトを組み込んだゲームオブジェクトのあるシーンが表示される際に発生するイベントです。このStart関数に処理を書いておけば、シーンを開始する際にそれを実行します。

●Update関数
これがUnityのイベントの中でも、もっとも重要なものです。Updateは、Unityのフレームが切り替わるごとに発生するイベントです。ここに処理を記述することで、画面が更新されるごとに処理を実行させることができます。

Unityは、映画が1コマ1コマを高速で切り替えて動いているのと同じように、「フレーム」と呼ばれる表示を高速で切り替えて動いています。このフレームが切り替わる際に実行されるのがUpdateなのです。

――とりあえず、このStartUpdateに処理を書くのがUnityのプログラミングの第一歩だ、と考えておけばいいでしょう。


■Cubeを動かそう

 では、実際に簡単なプログラムを書いてみましょう。下のリスト欄のようにスクリプトを書き換えてください(Update関数の中に1行追記しているだけですね)。これを記述したら、Unityに戻って、シーンのプレイボタンを押して実行してみましょう。Cubeが回転します。

Updateで行っているのは、CubeをX, Y, Zのそれぞれの向きに1度だけ回転する、というものです。それがシーンを実行するとゆっくりと回り続けます。Updateはフレームが切り替わる度に実行されるものでした。つまり、画面が表示されている間、ずっと毎秒何十回と呼び出され続けるのです。このため、ほんの僅か回転する処理を書いておくと、スムーズに回転し続けるようになるのですね。

では次回、ここで作成したコードの意味を理解し、いろいろとゲームオブジェクトを操作できるようになりましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

#pragma strict

function Start () {

}

function Update () {
    transform.Rotate(1.0, 1.0, 1.0);
}

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