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初心者のためのJavaScriptプログラミング入門

値・変数・演算 (2/4)

作成:2010-03-31 15:21
更新:2010-05-11 16:51

■変数と代入

値は、そのままスクリプトに書いて使うこともあります。こうした「スクリプトに直接書かれている値」のことを「リテラル」と呼びます。が、リテラルとしてだけ使うわけではありません。それ以上によく用いられるのが、「変数に格納して利用する」ケースです。

変数は、さまざまな値を保管するために確保されたメモリの領域です。要するに「値の入れ物」ですね。プログラミングでは、さまざまな値を変数に保管し、変数を使って値を計算したり、計算の結果を保管したりします。この変数の基本的な使い方を以下に整理しておきます。

1.変数の宣言
変数は、「var 変数名」という形で宣言をします。例えば、「var A」とすれば、Aという名前の変数が用意されるわけです。ただし! ここがJavaScriptの面白いところなのですが、この変数の宣言は「しなくても別にいい」のです。変数宣言をしないでいきなり変数を使い始めてもまったくかまわないのです。その場合、JavaScriptのほうで自動的に変数を宣言したものとして扱ってくれます。

また、既にvarで宣言している変数を、またvarで宣言した場合も、「既に宣言済みだ」と判断し、自動的に処理してくれます。要するに、varというのはあるけど、別に使わなくてもいいのです。――ではいらないのか?というと、そういうわけでもありません。

初めて変数を使うときにはvarで宣言をしておく。そうルールに従って書かれたスクリプトは、何より「圧倒的に読みやすい」ものになります。varがついていれば「初めて出てきた変数だな」とわかるし、なければ「どこかで既に使っているな」とわかります。

2.値の代入
変数に値を設定(代入)するには、イコールを使います。例えば、「A = 10」というようにすれば、「10という値を変数Aに代入する」という働きをします。イコールは、右辺の値を左辺に代入するものなのです。

この=記号は「代入演算子」と呼ばれるものです。代入演算子には、その他にも「計算の結果を代入する」といった働きをするものなどもありますが、とりあえずイコールだけ覚えておけばOKでしょう。なお、これは値の種類などに関係なく、すべての変数で用いられます。

3.数値の演算
数値の演算は、一般的な四則演算が用意されています。これらは「+」「-」「*」「/」といった記号(演算子といいます)として用意されます。例えば、こんな具合です。
var A = 10 + 20
見ればわかるように、varで変数を宣言するときにも、このようにそのまま代入演算子を書いて値を設定させることが可能です。また演算子のうち、割り算である/記号は、小数点以下、割り切れるまで(もちろん、JavaScriptで利用可能な桁数までですが)割った結果になります。

整数部分だけを割り算し、あまりを計算するようなときには「%」という記号も用意されています。例えば「10 % 3」とすれば、結果は「1」となります。

4.テキストの演算
テキストにも演算子が用意されています。それは「+」記号です。これは、2つのテキストを1つにつなげるためのものです。例えば、「var a = "ABC" + "XYZ"」とすれば、変数aには"ABCXYZ"というテキストが代入されます。

5.変数名について
変数は、プログラマが適当に名前をつけて使っていいのですが、どんな名前でもOKというわけではありません。いくつかの名付けルールがあります。

使用していい文字は、半角英数字とアンダーバー記号のみ。
1文字目は、数字は使ってはいけない。
スペースが使用して良い文字に含まれてないので、複数の単語を1つの変数に設定することはできない。
大文字と小文字は別の文字として扱われるので注意! 例えば「A」と「a」の2つの変数は、それぞれ別の変数として扱われる。


※注意――「+」演算子の働き

変数を扱うときに注意したいのは、「+」演算子です。これは、数値とテキストの両方に用意されています。例えば、1 + 1は「2」ですが、"1" + "1"は「"11"」になります。この違いをよく理解しておきましょう。

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