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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

Google+にアクセスする (2) (3/6)

作成:2016-05-08 15:41
更新:2016-05-08 15:41

■PlusオブジェクトとPeopleオブジェクト

では、Google+ APIを利用してみましょう。Google+ APIは、「Plus」というオブジェクトにまとめられています。この中に保管されているオブジェクトのメソッドやプロパティを利用することで、Google+関連の情報を得ることができるようになるのです。

まずは、自分のアカウントでフォローしているユーザーに関する情報からです。これは、Plusオブジェクト内の「People」というオブジェクトとして用意されています。このPeopleオブジェクト内にあるメソッドを呼び出すことで、フォローしているユーザーが得られます。

一番の基本は「list」メソッドでしょう。これは以下のように利用します。
var 変数 = Plus.People.list( ユーザーID , コレクション名 , { 必要なプロパティ } );

引数には、アクセスするユーザーIDと、コレクション名が必要です。ユーザーIDはわかりますが、コレクション名とは? これは、どういうユーザーを取り出すかを示すものです。例えば、「visible」なら公開されているユーザーが得られます。また「connected」は接続中のユーザーが得られます。

その後には、アクセス時に必要な情報などをまとめたオブジェクトが用意されます。これは、連続してアクセスするような場合にpageTokenプロパティを指定したりしますが、とりあえず省略して構いません。

こうして得られたPeopleオブジェクトでは、「items」というプロパティにユーザー情報のオブジェクトがまとめられています。
var 変数 = 《People》.items[ 番号 ];

こんな具合にすれば、指定した番号のオブジェクトが得られるわけです。

listは全データを取得するものですが、データを取り出したいユーザーのIDがわかっている場合は「get」というメソッドが使えます。
var 変数 = Plus.People.get( ユーザーID );

これで、指定したユーザーのオブジェクトを得ることができます。得られるオブジェクトは、listで得られるPeopleオブジェクトのitems内にまとめられているものと同じものです。


では、簡単な利用例を下にあげておきましょう。これはvisibleコレクションのユーザーを調べ、最初のデータをログに出力するものです。なお、「……ID……」の部分には、自身のGoogle+ IDを入れて下さい。

ここでは、Plus.People.list(userId, 'visible')というようにしてPeopleオブジェクトを取得し、people.itemsがnullでなければ、people.items[0]をログ出力しています。これで最初のユーザー情報のオブジェクトが表示されます。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

function getUsers() {
  var userId = ……ID……;
  people = Plus.People.list(userId, 'visible');
  if (people.items) {
    Logger.log(people.items[0]);
  }
}

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