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初心者のためのDart 2入門

Dartをセットアップしよう (1/6)

作成:2018-03-03 09:17
更新:2018-03-10 11:53

■Dartってなに?

Dartは、Googleが開発したスクリプト言語です。これは2011年に登場し、一時はけっこう話題となったこともあったので記憶されている人も多いことでしょう。

その当時の認識としては、「次世代のJavaScript」といったもの。JavaScriptに替わる、新しいスクリプト言語としてWebブラウザへの搭載を狙っている――といったものでした。ですから、今でもDartといえば「Webブラウザで、JavaScriptのように使われる、もうちょっと便利そうな言語」といった印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

が、この構想は、GoogleがChromeへのDart標準搭載を見送ったことでほぼ頓挫します。もちろん、現在でもWebページの処理をDartで書くことはできるんですが、これはTypeScriptやCoffeeScriptなどと同様に、「書いたスクリプトをJavaScriptに変換して使う」といった使い方です。DartのスクリプトがWebブラウザ内でそのまま動くわけではないんです。

では、Dartはもう下火になったのか。もうあまり使われないのか。――これが、そうでもないのです。じゃあ、一体どこで? それは、「スマホの中」で、です。

2018年2月末、Googleは「Flutter」というもののベータ版を公開しました。これはスマートフォン向けのフレームワークです。Flutterの最大の特徴は、AndroidでもiOSでも同じように動くアプリが作れるという点です。そしてその開発言語が、Dartなのです!

このFlutterは、Googleが開発中である謎のOS、「Fuchsia」に採用されています。将来、Fuchsia搭載の機器がでてきたとき、それらはDartでプログラミングされていることになるわけです。そしておそらくその新OSでは、Flutterで書かれたスマホアプリがそのまま動くでしょう。

というわけで、今からDartを覚えておけば、「パソコンでDart→スマホ開発→Fuchsia開発→Dart全盛期到来→他の言語は×→ザマァ」といった流れが既に見えているわけですね(本当か?)。

このDartは、以下のアドレスにサイトが用意されています。とりあえずどんなものかすぐ知りたい人は見ておきましょう。
https://www.dartlang.org/

■Dartのバージョンについて

Dartを利用するとき、頭に入れておいてほしいのがバージョンです。2018年3月現在、一般に利用されているDartのバージョンは1.2.xですが、既に新しいバージョン2.0が開発・配布されています。

安定版は1.2.xですから業務などではそちらを使う選択は正しいでしょう。が、既に2.0が公開されており、そちらが主流となるのは確かですから、2.0で勉強を始めるのもよい選択です。ここでは、2.0をベースにして説明を行います。

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