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初心者のためのApache Maven入門

pom.xmlファイルの基本を理解しよう (4/4)

作成:2017-10-14 11:29
更新:2017-10-14 11:29

■JUnitライブラリについて

サンプルとして作成したプロジェクトでは、「JUnit」というライブラリの情報が<dependencies>内に記述されていました。これは、ユニットテストのための機能を提供するJavaのライブラリです。JavaでテストといえばたいていはこのJUnitが使われます。

このライブラリの情報は以下のようになっています。
グループID:junit
アーティファクトID:junit
バージョン:3.8.1(場合によって違っているかも?)
スコープ:test

グループIDとアーティファクトIDは、固定で、それぞれ「junit」と指定されています。これが、JUnitに割り当てられた値です。バージョンは、プロジェクトを作成した時の最新バージョンが設定されているはずです。

スコープは「test」となっています。これは、テスト実行時にのみ利用されることを示します。実際にプログラムを実行するときには利用されません。このため、プログラムをビルドしパッケージ化したときも、このJUnitというライブラリは組み込まれません。

Mavenでは、プログラムのビルドやパッケージ化などの処理を行う際には、必ずユニットテストも同時に実行されます。このとき、テスト用のライブラリが用意されていないとビルドに失敗します。したがって、デフォルトで記述されているJUnitライブラリの<dependency>タグは、「Mavenプロジェクトに必須のライブラリ設定」だといってよいでしょう。使わないからといって削除しないようにしましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

<dependencies>
    <dependency>
        <groupId>junit</groupId>
        <artifactId>junit</artifactId>
        <version>3.8.1</version>
        <scope>test</scope>
    </dependency>
</dependencies>
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