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初心者のためのApache Maven入門

pom.xmlファイルの基本を理解しよう (3/4)

作成:2017-10-14 11:27
更新:2017-10-14 11:27

■<dependencies>と<dependency>

デフォルトで生成されるpom.xmlの記述で、一つだけ、やたらタグが複雑になっている部分がありました。<dependencies>というタグです。

これは、既に触れたように、依存ライブラリの情報を記述しておくためのものです。が、これは記述するタグが多く階層的になっているため、かなりわかりにくいかもしれません。このタグは、基本的に以下のような形で記述されています。
<dependencies>
    <dependency>……略……</dependency>
    <dependency>……略……</dependency>
    ……略……
</dependencies>

<dependencies>は、依存ライブラリをひとまとめにして記述するためのものです。それぞれの依存ライブラリの情報は、<dependency>タグを使って記述します。この<dependency>タグを、必要なだけ<dependencies>タグの中に記述していきます。


■<dependency>タグについて

ライブラリ情報を記述する<dependency>タグは、タグ内にいくつかの情報を記述してライブラリの指定をします。整理すると以下のような形です。
<dependency>
    <groupId>グループID</groupId>
    <artifactId>アーティファクトID</artifactId>
    <version>バージョン</version>
    <scope>スコープ</scope>
</dependency>

グループID、アーティファクトID、バージョンといったものは、プロジェクトでおなじみですね。ライブラリ類も、すべてMavenのプログラムとして作成する以上、グループIDやアーティファクトIDが設定されています。これらを指定することで、どのライブラリを使うかがわかるわけです。

唯一、「スコープ」というのがわかりにくいかもしれません。これは、このライブラリが利用される範囲を指定するものです。範囲というとわかりにくいですが、「どういうときに使うか」を示すものといってよいでしょう。これは、アプリケーションを実行するときに使う場合は、特に指定しなくても大丈夫です。特殊な使い方をするときだけ用意するもの、と考えていいでしょう。

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