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初心者のためのJupyter入門

Jupyter labを活用しよう (4/6)

作成:2018-01-27 10:32
更新:2018-01-27 10:32

■ノートブックについて

labでは、ノートブックをそのまま開いて編集することができます。

通常、JupyterのTreeページでノートブックを開くと、新しいWebブラウザのタブやウインドウが開かれて独立したページとして表示されます。が、labでノートブックを開くと、右側のエリアに新しいタブとしてノートブックが表示されます。このlabのウインドウ内で、何枚もノートブックを開いて編集できるのです。


●<Notebook>メニューについて
ノートブック関連の機能は、<Notebook>メニューにまとめられています。個々には以下のような機能が用意されています。

・操作のUndo/Redo, Cut/Copy/Paste
操作の取り消しや、選択したテキストのコピー&ペーストの機能は一通り揃っています。それだけでなく、セルのコピー&ペーストも用意されており、セルをコピーして増やしたりすることもできます。

・セルの分割と結合
セルを途中で2つに分割したり、前後にあるセルと結合して1つのセルにすることもできます。<Split Cell>は、現在、キャレットが表示されているところでセルを2つに分割します。また、<Merge Cell>は、選択しているセルとその下にあるセルを結合して1つにします。

・コードと出力の表示/非表示
セルは、コードの入力部分と、結果を表示する出力部分があります。これらをすべてまとめて折りたたんだり展開表示することもできます。

<Hide All Code>――すべてのセルのコード部分を折りたたみ非表示にします。
<Show All Code>――すべてのセルのコード部分を展開し表示した状態にします。
<Hide All Outputs>――すべてのセルの出力部分を折りたたみ非表示にします。
<Show All Outputs>――すべてのセルの出力部分を展開し表示した状態にします。
<Clear All Outputs>――すべてのセルの出力部分をクリアし消去します。

・カーネル操作
開いているノートブックで使っているカーネルの操作もメニューから行うことができます。

<Run All Cells>――すべてのセルを実行します。
<Interrupt Kernel>――カーネルの実行を中断します。
<Restart Kernel>――カーネルをリスタートします。
<Change Kernel>――カーネルを変更します。
<Close and Shutdown>――ファイルを閉じ、カーネルをシャットダウンします。

・内容の出力
編集中のノートブックの内容を他のデータ形式に変換し出力することができます。<Export to...>メニューのサブメニューを選ぶことで、内容を変換し保存します。標準では、HTML、LaTex、Markdown、PDF他のフォーマットが用意されています。

・行番号の表示
<Settings>メニューには、ノートブックの設定に関する項目が用意されます。標準では、<Toggle All Line Numbers>というもの1つだけが用意されています。これは、セルの編集部分に行番号を表示するためのものです。


●ビューについて
長いノートブックになってくると、その前の実行結果などを探すのも大変になってきます。「前にやった処理を参照しながら新しいセルのコードを書きたい」といったとき、ノートブックを何度もスクロールで移動するのは大変でしょう。

こんなとき、labのノートブックエディタでは、「ビュー」を開くことができます。ビューは、ノートブックを表示しているタブのことです。<File>メニューから、<New View into File>メニューを選ぶと、現在のノートブックを新しいビューで開きます。つまり、1つのノートブックを表示するタブが2つに増えるのです。

どちらも同じノートブックを開いているので、片方で編集をすればもう一方のビューのノートブックの内容も変わります。これで必要なセルをスクロール表示し、タブを切り替えながら編集すれば効率的に作業を進められるでしょう。

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