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初心者のためのJupyter入門

matplotlibでグラフ化する (3/6)

作成:2018-02-10 10:59
更新:2018-02-10 10:59

■グラフの表示を整える

matplotlibで作成されるグラフは、何も設定などしなくともそれなりにきちんとした形になっています。これは、matplotlibのグラフにデフォルトで基本的な表示項目が用意されているためです。が、これらはデフォルトのまま使わないといけないわけではありません。細かな表示を自分で設定することもできます。

・グラフのラベル
特に、plotメソッドで複数のグラフを描かせたりした場合、それぞれのグラフが何を示すものかがわからないといけません。これは、plotメソッドを呼び出す際に指定できます。plotを呼び出す際に「label」という引数を用意し、これにグラフの説明を記入しておくことができます。この説明文は、この後に登場するlegendなどで使われます。
《matplotlib》.plot( X座標 , Y座標 , label='…ラベル…')

・グラフのタイトル
《matplotlib》.title = '…タイトル…'
グラフのタイトル設定です。テキストでタイトルを設定しておくと、それがグラフの上部に表示されます。

・縦横軸の説明
グラフの縦軸と横軸(X軸とY軸)には、何を表すものか説明文をつけたいこともあります。こうしたときに使われるのが「xlabel」「ylabel」というプロパティです。これにテキストで説明を設定すれば、それがグラフに表示されます。
《matplotlib》.xlabel=’…X軸の説明文…'
《matplotlib》.ylabel=’…Y軸の説明文…'

・凡例の表示
凡例というのは、グラフの中に表示される、各グラフの説明をまとめたものです。これは「legend」メソッドとして用意されています。これを実行すると、グラフの適当な場所(スペースが空いているところ)に凡例を表示します。この凡例に表示される各項目の説明文は、plotでlabelとして設定したものになります。ということは? そう、plotを実行した後で、このlegendは実行します。
《matplotlib》.legend()

・グリッドの表示
グラフのプロットエリアに一定間隔ごとにグリッド線を表示させるには、「grid」メソッドを使います。これは真偽値の値を引数に指定します。Trueにするとグリッド線が表示されます。
《matplotlib》.grid( 真偽値 )

――とりあえず、これらの基本的な値を用意してグラフを作成してみましょう。下のリスト欄にサンプルを挙げておきます。ここでは、plotメソッドを2回呼び出して、2つの双曲線を描いています。凡例を使い、それぞれのグラフの内容がわかるようにしてあります。こうすると、だいぶグラフも見やすくなりますね。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

m = np.array(range(-100,100))
n = m**2
n2 = m**2 / 2 + 1000

plt.plot(m, n, label='y=x**2')
plt.plot(m, n2, label='y=x**2 / 2 + 1000')

plt.title("Sample Graph")
plt.xlabel("x")
plt.ylabel("y")
plt.legend()
plt.grid(True)

plt.show()

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