libro
www.tuyano.com
初心者のためのSpring Bootプログラミング入門

Spring Bootで「3分でアプリ開発」してみる (2/5)

作成:2014-06-07 09:29
更新:2014-06-07 09:29

■Groovyファイルでアプリを作る!

では、さっそくSpring Bootを使って、簡単なアプリを作ってみましょう。テキストエディタ(何でもいいです、適当に)を使って、下のリスト欄のソースコードをコピー&ペーストして下さい。これは、Groovyのソースコードです。

Groovyは、Java仮想マシン上で動くスクリプト言語です。Javaにかなり近い文法になっており、「Javaの簡易版スクリプト言語」のような感覚で使うことができます。Spring Boot CLIにはGroovyが内蔵されており、JavaとGroovyの両言語が使えます。

ソースコードができたら、「app.groovy」という名前で保存しておきましょう。Groovyのスクリプトは、.groovyという拡張子をつけて保存します。今回は「app.groovy」という名前にしてますが、別にどんな名前でもかまいません。

これが、今回作るWebアプリケーションの全ソースコードです。作成する必要があるのは、これ1つだけ。Springを使ったことがあるなら、「え? pom.xmlファイルは? Bean構成ファイルは?」という疑問が、あるいはWebアプリを作ったことがあれば「え? web.xmlは? サーブレットは?」といった声があがるでしょう。が、そうしたものは一切いりません。

Spring Bootでは、MVCのC(Controller、アプリ全体をコントロールするもの)を1つ作れば、もうそれがアプリケーションとして実行できるようになります。

では、実際に動かしてみましょう。「え? サーブレットコンテナは? Tomcatのインストールとかは?」と思った人。いりません。Spring Bootでは、Javaサーバー自体も自身の中に持ってますので、わざわざサーバーの準備をする必要はありません。

では、コマンドプロンプトやターミナルなどを起動して下さい。そしてapp.groovyを保存してある場所にカレントディレクトリを移動し、以下のように実行して下さい。
spring run app.groovy
これで、作成したapp.groovyがWebアプリケーションとして実行されます。Webブラウザから、 http://localhost:8080/ にアクセスしてみましょう。画面に「Hello Spring Boot!!」とテキストが表示されます。これが、今回のサンプルの表示です。

――ね、本当に「3分でWebアプリが作れる」でしょう? 実行したサーバーは、Ctrlキー+「C」でスクリプトを中断すれば終了します。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

@RestController
class MyBootApp {
    
    @RequestMapping("/")
    def top() {
        "Hello Spring Boot!!"
    }

}

※関連コンテンツ

「初心者のためのSpring Bootプログラミング入門」に戻る