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初心者のためのSpring Bootプログラミング入門

Spring Bootで「3分でアプリ開発」してみる (3/5)

作成:2014-06-07 09:32
更新:2014-06-07 09:32

■Groovyクラスの基本文法は?

では、app.groovyは一体、どんな形で記述されているのでしょうか。これには、Groovyの基本的なコードの書き方がわかっていないといけませんね。ここでGroovyの文法から詳しく説明するスペースもないので、ごくかいつまんでまとめておきましょう。


●クラスの定義
class クラス名 {
    ……クラスの内容……
}
クラスの定義の基本は、Javaとそれほど変わりありません。まぁ、継承やインターフェイス実装などはJavaとは微妙に違いますが、単純なObject継承のクラスであれば、このようにほぼ同じ感覚で書くことができます。


●メソッドの定義
def メソッド名 ( 引数 ) {
    ……実行する処理……
}
メソッドの定義も、Javaと同じように修飾子や返値を指定して書くこともできます。が、このように「def」と書くだけで済ませることもできます。

ここでは、topというメソッドを定義していますね。この中では、"Hello Spring Boot!!"というテキストリテラルが書いてあるだけです。これは何かというと、このメソッドの「返値」なのです。

Groovyのメソッドでは、メソッドの最後に実行した値がそのまま返値として呼び出し元に返されます。ただ値を書いておくだけでそれが返値になるんですね。もちろん、Javaと同様に、return ○○;といった書き方をすることもできます。


●フィールドの定義
def 変数名;
フィールドを用意する場合もメソッドと同様に、Javaらしい「型名 変数名;」という形で変数の型を指定して書くことができます。が、「def 変数名」というように、型を指定せずに書くことも可能です。

これは、フィールド特有のものというわけではなくて、Groovyの変数の使い方そのものがこうなっている、ということなのです。すなわち、Groovyの変数は、Javaのように型を指定して変数を宣言してもいいし、defで変数名だけで宣言してもOK、というわけです。

Groovyでは、「Javaっぽい書き方」と「Javaを簡略化した書き方の両方ができる、という部分がけっこうあります。Javaに慣れている人は、「Javaと同じ書き方でいい」というほうがわかりやすいでしょうが、ある程度Groovyに慣れると「とにかく簡単に書ける方が楽」と思うようになるでしょう。両方の書き方を知っておきましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

@RestController
class MyBootApp {
    
    @RequestMapping("/")
    def top() {
        "Hello Spring Boot!!"
    }

}
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