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DashcodeによるiPhone用Webアプリ作成入門

Dashcodeの基本を覚える (1/5)

作成:2011-05-09 07:56
更新:2011-05-09 07:56

■Dashcodeとは?

スマートフォン向けのWebサイトを実際に作ってみると、ボタン1つでもけっこう面倒であることがわかるはずです。普通のHTMLのGUIそのままでは、あまりスマートフォンらしいGUIにはなりません。表示もかなり貧相なものになってしまいます。

あらかじめ、さまざまな表示や機能が完成したものを利用することができれば、開発にかかる手間は大幅に減少します。例えばボタンやリストなどといったものは、どんなプログラムでも、誰が作ってもだいたい同じようなものが必要になるのですから。この考えを推し進めたのが「ライブラリ」や「フレームワーク」といったソフトウェアです。こうしたものを利用すれば、整ったGUIのWebページを簡単に作ることができます。

こうしたライブラリ・フレームワークはいろいろと登場していますが、あなたがMac OS Xユーザーであるならば、巷で配布されているライブラリなどよりはるかに強力で便利なフレームワークが標準で用意されていることを忘れてはいけません。それが「Dashcode」です。

Dashcodeは、Xcodeをインストールした際に組み込まれる、Mac OS Xの開発ツールです。このDashcodeは、Mac OS Xの「ダッシュボード」と呼ばれるミニプログラムやWebアプリを作成するための専用ツールです。Mac OS Xには標準でXcodeのDVD-ROMが付属するはずですが、もし「見当たらない」「バージョンが古いかも」と思う人は、以下からダウンロードしましょう。

http://developer.apple.com/devcenter/ios/index.action#downloads

ここから無料配布されているXcode 3.2の最新版がダウンロードできます。Xcodeは、ver.4より有料になっています。もし、「有料でもいい、最新版が欲しい」という人は、Mac OS XのApp Storeから「xcode」で検索し、購入してください(600円だったはずです)。

Xcodeをインストールすると、ハードディスクに「Developer」というフォルダが作られ、その中に「Applications」というフォルダの中にアプリケーションがまとめられます。ここに「Dashcode」アプリが保管されています。これをダブルクリックして起動し、Webアプリの作成を行います。

なお、本連載では、単にDashcodeというツールの使い方を覚えるということでなく、これを使ってWebアプリを作るためのコーディングについても説明を行います。このため、少なくともHTML、スタイルシート、JavaScriptといったものに関する基礎的な知識が必要となります。

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