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Google App Engine for Java(GAE/J)プログラミング入門

開発環境の準備からデプロイまで (3/5)

作成:2010-04-30 17:02
更新:2010-05-10 17:03

■プロジェクトを作成する

では、さっそくGAE/J作成のためのプロジェクトを作ってみましょう。既にプラグインと一緒にSDKもインストールしているので、細かな設定などは必要ありません。「ファイル」メニューの「新規」から「Webアプリケーション・プロジェクト」を選んでください。これが、GoogleのWebアプリケーション作成用のプロジェクトです。もし、項目が見当たらなければ、「プロジェクト...」メニューを選んで、現れた画面から「Google」内の「Webアプリケーション・プロジェクト」を選びます。

「Webアプリケーション・プロジェクトを作成します」というウインドウが現れます。ここで、細かな設定を行います。それぞれ以下のように設定しましょう。

プロジェクト名――プロジェクトの名前です。ここでは「mygae」としておきます。
パッケージ――パッケージ名です。ここでは「jp.tuyano」としておきます。
ロケーション――プロジェクトの配置場所です。特別な理由がない限り、「ワークスペース内に新規プロジェクトを作成」を選んでおきます。

Google SDK
GoogleのSDK使用に関するものです。これは以下の2つの項目からなります。それぞれ、使用するSDKを指定できるようになっていますが、これは特別な理由がない限り、「デフォルトSDKを使用」を選んでおきましょう。

Google Webツールキットを使用
GWTを利用するためのものです。これをONにすると、GWT利用のためのライブラリなどが組み込まれ、GWTを使ったWebアプリケーションのひな形となるファイルが自動生成されます。今回は、GWTは使わないので、これはチェックをOFFにしておいてください。

Google Appエンジンを使用する
これが、GAE/Jを利用するためのものです。これをONにすると、GAE/J利用のためのライブラリや諸設定が用意され、また雛形となるファイル類が自動生成されます。これは、必ずONにしておいてください。

これらの設定を行ってから完了すると、「mygae」というプロジェクトが作成されます。このプロジェクトには、初期状態でいくつかの項目が用意されてます。これは、GAE/JによるWebアプリケーション作成に必要なライブラリや各種の設定を記述したファイル、サンプルとなるWebページのファイルなどになります。以下に、プロジェクト内の内容をざっと整理しておきましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

※プロジェクト内の項目

「src」フォルダ――Javaのソースコードファイルが保管される場所。デフォルトで以下のものがある。

jp.tuyanoパッケージ:「MygaeServlet.java」というサーブレット
「META-INF」フォルダ:jdoconfig.xmlというJDOという機能の設定ファイル
log4j.properties:Log4Jというログ機能の設定ファイル

「App Engine SDK」――GAE/J利用のためのライブラリ

「JREシステム・ライブラリー」――Java SEの基本ライブラリ

「war」フォルダ――これが公開されるWebアプリケーションのディレクトリ。デフォルトで以下のものがある。

「WEB-INF」フォルダ:中の「lib」フォルダにライブラリファイル、他、appengine-web.xml,
logging.properties、web.xmlといった各種設定ファイルが用意されている
index.html:デフォルトで表示されるWebページのサンプル

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