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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

Webアプリケーション開発とHtml Service (3/7)

作成:2012-07-04 09:40
更新:2012-07-04 09:40

■Webアプリケーションとして公開する

では、とりあえずサンプルで生成されたスクリプトをそのままWebアプリケーションとして公開してみましょう。

これは、スクリプトエディタの<公開>メニューにある<ウェブアプリケーションとして導入>を選んで行います。ただし、今の段階でこのメニューを選んでも、現れたダイアログから先に進めないはずです。公開するには、まずこのスクリプトのスナップショットをバージョン管理機能を使って保存する必要があります。


●バージョン管理について
スクリプトエディタの<ファイル>メニューの中には、<バージョンを管理>という項目が追加されています。これを選ぶと、画面にダイアログが現れます。これは、現在のスクリプトにバージョン番号を割りつけて保存するものなのです。

ダイアログにある「Save New Version」というボタンをクリックすると、現在のスクリプトにバージョンをつけて保存をします。バージョン番号は、1から順番に2,3と自動的に割り振られていきます。

Webアプリケーションとしてスクリプトを公開する場合、開いたスクリプトがそのままダイレクトに公開されてしまうと、ちょっとスクリプトを書き換えて保存しただけでアプリケーションが動かなくなったりしてしまう可能性もあります。間違って必要なスクリプトを消してしまったりしたら、もうアウトです。

そこで、公開するスクリプトにバージョン番号をつけて保存し、保存された指定のバージョンを公開するようにしているのです。こうすることで、スクリプトを書き換えてもアプリケーションには影響が出なくなります。


●ウェブアプリケーションとして導入
では、バージョンを保存したら、<ウェブアプリケーションとして導入>メニューを選びましょう。画面にダイアログが現れます。ここで、公開するWebアプリケーションの設定を行います。ここには以下のような項目が用意されています。

Current web app URL:――公開アドレスです。ここに表示されるのは開発バージョンのアドレスです(正規のアドレスではありません)。
Project version:――使用するプロジェクトのバージョン選択します。ここで、先ほどバージョン管理で保存した番号を選びます。
Execute the app as:――Webアプリを誰が評価するか。自分自身とアクセスしてきたユーザーから選べます。通常は「me」(自分自身)を選んでおきます。
Who has access to the app:――誰にアクセスを許可するか。ここで選択した範囲内で利用可能になります。まずは「Only myself」(自分だけ)にしておき、動作確認等が完了してから「Anyone」(誰でもOK)にすればよいでしょう。

Project versionで、先ほどバージョンを管理で保存したバージョン番号を選択して実行すれば、Webアプリケーションとして実行が開始されます。ダイアログを閉じると、正式な公開アドレスがダイアログで表示されるので、これをコピーし、ブラウザのアドレス欄にペーストしてアクセスしてみましょう。

ボタンが1つだけの画面が表示されます。このボタンを押すと、下にメッセージが表示されます。単純ですが、作成したスクリプトをWebとして公開していることは確認できるでしょう。

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