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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

Webアプリケーション開発とHtml Service (4/7)

作成:2012-07-04 09:42
更新:2012-07-04 09:42

■HTMLファイルを作成する

Webアプリケーションとしての公開の手順がわかったところで、今度はHTMLファイルを作成して表示させることにしましょう。

スクリプトエディタで、<新規>メニューの<新規作成>から<HTMLファイル>サブメニューを選びます。現れたダイアログでファイル名を記入してください。ここでは「index」と記入しましょう(index.htmlではなく、indexだけでOKです)。これで、index.htmlというファイルが作成されます。

作成したHTMLファイルに、適当にHTMLのコードを記述します(サンプルを下のリスト欄に掲載しておきます)。後は、先ほどの公開アドレスにアクセスしたら、このHTMLファイルをロードして表示すればいいわけです。

では、スクリプトを修正しましょう。下のリスト欄に掲載したように、doGet関数を書き換えてください。これでindex.htmlが表示されるようになります。

再びバージョン管理で最新の状態を保存し、そのバージョンを指定してWebアプリケーション公開を行いましょう。アクセスすると、作成したindex.htmlの内容が一瞬遅れて表示されます。「一瞬遅れて」というのは、つまりこの表示が、単純にindex.htmlをロードしているのではなく、Ajaxによってロードされているためです。


●HtmlServiceについて
ここでは、doGet関数で「HtmlService」というオブジェクトを利用しています。これはHTMLファイルの利用に関する機能をまとめたものです。今回は、この中の「createHtmlOutputFromFile」というメソッドを呼び出しています。
変数 = HtmlService.createHtmlOutputFromFile( HTMLファイル名 );
このように、引数にHTMLファイル名(.htmlの拡張子をのぞいたもの)を指定します。返り値は、「HtmlOutput」というオブジェクトになります。これはHtmlの出力を管理するオブジェクトで、これをそのままreturnで返すことにより、指定したHTMLを出力させることができます。このHtmlService.createHtmlOutputFromFileは、HTML出力の基本として覚えておきましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

※index.htmlの例

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta http-equiv="Content-Type" 
  content="text/html; charset=utf-8">
  <title>Sample jsp</title>
  <style>
    h1 {font-size:16pt; background:#AAFFAA;padding:5px;}
    p {margin:10px;}
  </style>
</head>
<body>
  <h1>Sample jsp page</h1>
  <p>これはサンプルで用意したページです。</p>
</body>
</html>


※スクリプト

function doGet() {
  var output = HtmlService.createHtmlOutputFromFile('index');
  return output;
}

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