(前ページからの続き)4. 「create-controller」を実行するcreate-appで作ったアプリは、まだ「空っぽ」の状態です。ここに、実際に表示する中身となるものを用意します。これには「
コントローラー」というものを作成します。
create-controller 名前
こんな具合にコマンドを実行します。例として、「
create-controller helo」と実行してみましょう。これで
heloという名前のコントローラーが作られます。
「コントローラーってなに?」ということはいずれ改めて説明しますので、今はそのまま先に進みましょう。
5. HeloController.groovyを編集作ったアプリのフォルダを開き、「
grails-app」フォルダ→「
controllers」フォルダ→「
grailsapp」フォルダ、と開いていってください。そこに「
HeloController.groovy」というファイルが見つかります。これが、今作った
heloというコントローラーのソースコードファイルになります。これをテキストエディタで開いて、下のリストのように書き換えましょう。
package grailsapp
class HeloController {
def index() {
render "<html><body><h1>Helo</h1><p>welcome to Grails!</p></body></html>";//★
}
}
実際にソースコードファイルを見ればわかりますが、既に基本部分はできあがっていますから、書く必要があるのは
★の1行だけです。なんとなく想像つくと思いますが、これで表示するページの内容を作ってます。
6. 「run-app」を実行コントローラーの編集が終わったら、コマンドプロンプト(またはターミナル)に戻って、「
run-app」と実行してください。これでサーバーが起動し、作ったアプリにアクセスして動作確認ができるようになります。そう、GrailsにはJavaサーバーが内蔵されており、他に専用のサーバーなどインストールしなくても、その場でアプリを実行できるのです。
http://localhost:8080/grailsapp/ブラウザから、このアドレスにアクセスをしてみましょう。内蔵サーバーでは、localhostの8080ポートを使ってサーバーが起動するようになっています。その後に、アプリ名のディレクトリを指定することで、そのアプリにアクセスできます。
アクセスすると、いきなりGrailsのまともなWebページが現れますが、これはデフォルトで自動生成されている画面です。このページの中に「
grailsapp.HeloController」というリンクが見えるはずです。これが、先ほど作ったコントローラーへのリンクです。これをクリックすると、コントローラーに用意しておいたHTMLが画面に表示されます。
7. 「stop-app」で停止起動したサーバーを停止するには、「
stop-run」コマンドを実行します。
――まぁ、ただ作って簡単な表示をしただけですが、とりあえず「Grailsで、どうやってアプリを作って実行するか」という基本的な手順はこれでひと通りわかりましたね!