では、Google+ APIを利用してみましょう。Google+ APIは、「
Plus」というオブジェクトにまとめられています。この中に保管されているオブジェクトのメソッドやプロパティを利用することで、Google+関連の情報を得ることができるようになるのです。
まずは、自分のアカウントでフォローしているユーザーに関する情報からです。これは、
Plusオブジェクト内の「
People」というオブジェクトとして用意されています。この
Peopleオブジェクト内にあるメソッドを呼び出すことで、フォローしているユーザーが得られます。
一番の基本は「
list」メソッドでしょう。これは以下のように利用します。
var 変数 = Plus.People.list( ユーザーID , コレクション名 , { 必要なプロパティ } );
引数には、アクセスする
ユーザーIDと、
コレクション名が必要です。ユーザーIDはわかりますが、コレクション名とは? これは、どういうユーザーを取り出すかを示すものです。例えば、「
visible」なら公開されているユーザーが得られます。また「
connected」は接続中のユーザーが得られます。
その後には、アクセス時に必要な情報などをまとめたオブジェクトが用意されます。これは、連続してアクセスするような場合に
pageTokenプロパティを指定したりしますが、とりあえず省略して構いません。
こうして得られた
Peopleオブジェクトでは、「
items」というプロパティにユーザー情報のオブジェクトがまとめられています。
var 変数 = 《People》.items[ 番号 ];
こんな具合にすれば、指定した番号のオブジェクトが得られるわけです。
listは全データを取得するものですが、データを取り出したいユーザーのIDがわかっている場合は「
get」というメソッドが使えます。
var 変数 = Plus.People.get( ユーザーID );
これで、指定したユーザーのオブジェクトを得ることができます。得られるオブジェクトは、
listで得られる
Peopleオブジェクトの
items内にまとめられているものと同じものです。
では、簡単な利用例を下にあげておきましょう。これは
visibleコレクションのユーザーを調べ、最初のデータをログに出力するものです。なお、「
……ID……」の部分には、自身のGoogle+ IDを入れて下さい。
ここでは、
Plus.People.list(userId, 'visible')というようにして
Peopleオブジェクトを取得し、
people.itemsがnullでなければ、
people.items[0]をログ出力しています。これで最初のユーザー情報のオブジェクトが表示されます。