■codenvy IDEの基本的な使い方を覚える
アカウントが作成できたら、すぐにでもcodenvy IDEを利用することができます。ログインすると、「Welcome」という表示の画面が現れます。これは、いわゆる「ウェルカム画面」が現れた状態です。デフォルトでは、左側と右側に2つの領域が表示されます。
ここには「ビュー(View)」と呼ばれる部品が配置されます。まぁ、既にGAE開発をしているなら、Eclipseのビューと同じようなものと考えればすぐに理解できるでしょう。以下に簡単に整理しておきましょう。
Project Explorer――左側の領域は、プロジェクトを管理するためのものです。プロジェクトを作成すると、ここにリストとして表示されます。またプロジェクトを開くと、そのプロジェクト内のファイルやフォルダの構成が表示されます。
エディタ領域――右側のウェルカム画面がある領域は、開いたファイルの編集を行うためのものです。ウェルカム画面をよく見ると、上に「Welcome」というタブが見えるはずです。ファイルを開くと、エディタが表示され、このように開いたファイルのタブが追加されます。これでエディタを切り替えたり、開いたファイルを閉じたりします。
この他、必要に応じてエディタ領域の下部に横長のビューが表示されることもあります(ログや実行結果の出力をするような類のビューです)。他にも幾つかビューはありますが、Eclipseを使っていたならだいたい同じようなものばかりですし、Eclipseほど複雑でもありませんのですぐに働きと使い方はわかるでしょう。
●メニューの働き
ビューはだいたいEclipseと同じですが、メニューは微妙に違っています。ざっとそれぞれのメニューについて整理しておきましょう。
Fileメニュー――ファイルの作成や保存、削除、リネームなど、ファイルに関する全般がここにまとめられています。(ただし、プロジェクト関係はありません)
Projectメニュー――プロジェクトの作成やオープン、プロパティの編集など、プロパティ関係はここになります。「新しくプロジェクトを作って……」となると、つい「FileメニューのNewかな?」と思ってしまいますが、こっちにあるので間違えないように。
Editメニュー――これは普通のEditメニューと同じです。またファイルを開いて編集する際には、フォーマットやimport文の生成など、編集作業を補助する機能もここにまとめられます。
Viewメニュー――多用するビューを開くショートカットメニューです。ただし、すべてのビューがここにあるわけではありません。(残りはWindowメニューにあります)
Runメニュー――プロジェクトを開くと現れます。プロジェクトの実行に関する機能がまとめられています。
Gitメニュー――これもプロジェクトを開くと現れます。HerokuなどGitを利用してプロジェクトを管理するPaaSを使っているときに、Gitのコマンド発行を行います。
PaaSメニュー――これは、対応するPaaSサービスに関するものです。例えば、GAEにログインしたり、デプロイしたりといった作業はここにまとめられます。
Windowメニュー――ウインドウの操作です。なぜか、Project ExplorerとNavigatorというビューは、この中の<Show view>から開きます。またエディタの切り替えや、キーボードショートカットなどの設定関係もここにあります。
Shareメニュー――複数メンバーによる共有に関するメニューです。
Helpメニュー――ヘルプメニューです。ただし、例えばGAEやJavaのヘルプなどがあるわけではありません。
基本的なものは、だいたいEclipseなどと似ていますので、使っているうちにだいたいわかるでしょう。重要なのは<PaaS>メニューです。これはcodenvy IDE独自のものといってよいでしょう。
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