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初心者のためのGroovy/Grails入門

Grailsを使ってみよう! (4/6)

作成:2013-09-21 10:32
更新:2013-09-21 10:49

■Grailsコマンドでアプリを作ってみる! (2)

(前ページからの続き)

4. 「create-controller」を実行する
create-appで作ったアプリは、まだ「空っぽ」の状態です。ここに、実際に表示する中身となるものを用意します。これには「コントローラー」というものを作成します。
create-controller 名前
こんな具合にコマンドを実行します。例として、「create-controller helo」と実行してみましょう。これでheloという名前のコントローラーが作られます。

「コントローラーってなに?」ということはいずれ改めて説明しますので、今はそのまま先に進みましょう。

5. HeloController.groovyを編集
作ったアプリのフォルダを開き、「grails-app」フォルダ→「controllers」フォルダ→「grailsapp」フォルダ、と開いていってください。そこに「HeloController.groovy」というファイルが見つかります。これが、今作ったheloというコントローラーのソースコードファイルになります。これをテキストエディタで開いて、下のリストのように書き換えましょう。
package grailsapp

class HeloController {

  def index() {
    render "<html><body><h1>Helo</h1><p>welcome to Grails!</p></body></html>";//★
  }
}
実際にソースコードファイルを見ればわかりますが、既に基本部分はできあがっていますから、書く必要があるのはの1行だけです。なんとなく想像つくと思いますが、これで表示するページの内容を作ってます。

6. 「run-app」を実行
コントローラーの編集が終わったら、コマンドプロンプト(またはターミナル)に戻って、「run-app」と実行してください。これでサーバーが起動し、作ったアプリにアクセスして動作確認ができるようになります。そう、GrailsにはJavaサーバーが内蔵されており、他に専用のサーバーなどインストールしなくても、その場でアプリを実行できるのです。

http://localhost:8080/grailsapp/

ブラウザから、このアドレスにアクセスをしてみましょう。内蔵サーバーでは、localhostの8080ポートを使ってサーバーが起動するようになっています。その後に、アプリ名のディレクトリを指定することで、そのアプリにアクセスできます。

アクセスすると、いきなりGrailsのまともなWebページが現れますが、これはデフォルトで自動生成されている画面です。このページの中に「grailsapp.HeloController」というリンクが見えるはずです。これが、先ほど作ったコントローラーへのリンクです。これをクリックすると、コントローラーに用意しておいたHTMLが画面に表示されます。

7. 「stop-app」で停止
起動したサーバーを停止するには、「stop-run」コマンドを実行します。


――まぁ、ただ作って簡単な表示をしただけですが、とりあえず「Grailsで、どうやってアプリを作って実行するか」という基本的な手順はこれでひと通りわかりましたね!

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

package grailsapp

class HeloController {

    def index() {
        render "<html><body><h1>Helo</h1><p>welcome to Grails!</p></body></html>"; // ★
    }
}

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