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App InventorによるAndroid開発入門

QRコード・スキャナーと音声認識を使おう! (3/6)

作成:2010-11-08 22:06
更新:2010-11-08 22:11

■バーコード・スキャナーを使ってみよう!

では、できあがったアプリを動かしてみましょう。これはエミュレータではなく、必ず実機で実行してください。エミュレータにはカメラがないので……。

起動したら、ボタンをクリックしてみましょう。画面が変わり、バーコードリーダーが起動します。ここでバーコードを表示させると、自動的にスキャンをし、すぐに元のアプリの画面に戻って、入力フィールドにスキャンしたテキストを出力します。

(※もし、バーコード・スキャナーが起動しなかったら、マーケットから手頃なバーコード・スキャナーをダウンロードしてインストールしてみてください。通常は標準のバーコード・スキャナーが起動するはずですが、標準でない場合もあるかも知れませんので……)

もし、Androidの仕組みを少し理解していたなら、このBarcodeScannerという部品が、「インテント」を利用していることがわかるでしょう。インテントというのは、Androidに組み込まれている機能で、特定のアプリや特定の処理を実行するためのアプリを起動したり、そのアプリから実行結果を受け取ったりするための仕組みです。

つまり、BarcodeScannerは、バーコードをスキャンするためのプログラムを実装するのではなく、「既に組み込まれているバーコードスキャナーを起動してスキャンをしてもらい、その結果だけもらう」という形で作られていたのですね。このやり方なら、簡単に機能を増やせそうでしょう? Androidで高度なアプリが簡単に作れる秘密は、このインテントにあり、といえるかも知れません。

また、スキャンを実行した後、画面の下の方に「Barcode Scan!」とメッセージが表示され、すーっと消えていったのに気づいたでしょうか。これが、Notifierの「ShowAlert」で表示したメッセージです。

Androidでは、このように「画面の下の方にメッセージがふわーっと現れ、すーっと消えていく」ということがよくあります。これは「トーストToast)」と呼ばれる機能です。Notifierでは、このトーストを使ってメッセージを表示していたのですね。これも、知っていると大変重宝する機能なので、あわせて覚えておきましょう

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