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初心者のためのPHPプログラミング入門

サーバー準備から値・変数の基本まで (4/5)

作成:2010-12-03 08:37
更新:2010-12-03 08:37

■PHPの値と変数

では、先ほどのサンプルを更に修正してみましょう。下のリストのように書き換えて、ブラウザからアクセスしてください。今度は、「金額:12915円。」といったテキストになります。これは、12300円に消費税5%を足した金額を計算して表示させているものです。

ここでは、短いながらいろいろとPHPの特徴が見えます。ざっと整理していきましょう。

1.スクリプトはいくつも分けて書ける
ここでは、一番最初の部分に計算をする<?php ?>タグがあり、HTMLのボディのあたりに結果を表示する<?php ?>タグがあります。こんな具合に、PHPのスクリプトは、1つのページの中に何箇所も書くことができます。

非常に面白いのは、いくつ書いても「それらはすべて1つのスクリプトとして扱われる」という点です。例えばここでは、1つ目のタグ内で計算をし、2つ目のタグ内でその結果を表示しています。つまり、1つ目のところの変数が、2つ目のところでそのまま使えるのです。PHPのスクリプトは、このようにいくつに分けて書いてもすべて1つのものとして扱えるのです。

2.変数は「$」を付けて書く
ここでは、値を「変数」に収めて利用しています。変数というのは、値を一時的に保管しておくことのできる「入れ物」です。PHPでは、変数は「$変数名」といった具合に書きます。必ず頭に$記号をつけるのを忘れないで下さい。

変数の名前は、基本的に半角英数字とアンダーバー記号の組み合わせで付けます。ただし1文字目は数字は使えないので注意してください。

3.数字はそのまま、テキストはダブルクォート
PHPではさまざまな値が使われます。数値は、基本的にそのまま数字を書くだけです。またテキストは、必ず前後にクォート("または')記号をつけます。ここでは、ダブルクォート(")記号を使って書いています。

4.値はイコール記号で変数に代入する
値を変数に収めるにはイコール記号を使います。イコールは「右辺の値を、左辺の変数などに収める」という働きをします。まぁ、イコール以外にも代入のための記号はいろいろあるんですが、とりあえずイコールだけ覚えておけばいいでしょう。

5.数字の四則演算とテキストの結合
計算を行う場合、テンキーにある四則演算の記号がそのまま使えます。「+-*/」といった記号ですね。これを使って、「1 + 2 - 3」という具合に、普通に式を書くことができます。イコールで右辺に式を書けば、その式を計算した結果が左辺の変数に収められます。この他、「%」という記号もあります。これは「割り算のあまり」を計算する記号です。

また、テキストの演算をする記号もあります。これはドット(.)記号で、これを使うことでテキストを1つにつなげることができます。「"A" . "B"」とすれば、"AB"というテキストになるわけです。

――とりあえず、「値と変数」に関する基本を、ここでひと通り頭に入れておいてください。これらは、スクリプトを書く際の「基本中の基本」ともいえるものですから。

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●プログラム・リスト●

<?php
	$price = 12300;
	$total = $price * 1.05;
?>

<!DOCTYPE html
	PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
	"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd"> 
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
		xml:lang="ja" lang="ja"> 
	<head> 
		<meta http-equiv="Content-Type"
			content="text/html; charset=UTF-8" /> 
		<title>sample page</title>
	</head>
	<body>
		<h1>Hello PHP!</h1>
		<div>
			<?php echo "金額:" . $total . "円。"; ?>
		</div>
	</body>
</html>

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