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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

Google+にアクセスする (2) (5/6)

作成:2016-05-08 15:46
更新:2016-05-08 15:46

■Activityオブジェクトについて

このPlus.Peopleオブジェクトは、自身のアカウントに関する情報です。では、他のユーザーの情報を得る際にはどうすればいいのでしょうか。

これは、「Plus.Activities」というオブジェクトを利用します。やはり、Peopleと同様に「get」「list」というメソッドを持っており、そこから指定したIDのオブジェクトや、全オブジェクトを取り出すことができます。
var 変数 = Plus.Activities.get(……ID……);
var 変数 = Plus.Activities.list();

これらのメソッドで得られるのは「Activity」というオブジェクトです。Activityは、ポストされた投稿に関する情報をまとめて管理するものです。これには、さまざまなプロパティが用意されています。

id
この投稿に割当てられているIDを示すものです。

title
投稿のタイトルです。これは通常、投稿したコンテンツの冒頭のテキスト部分が割り当てられます。

published, updated
投稿日と最終更新日を示すものです。いずれもテキストで得られます。

url
投稿のアドレスです。このアドレスにアクセスするとその投稿が表示されます。

object
投稿の内容に関するオブジェクトです。このObject内に、更に投稿内容のプロパティが用意されています。
    content――コンテンツのテキストです。
    originalContent――オリジナルのコンテンツです。
    url――コンテンツのアドレスです。

actor
投稿者に関するオブジェクトです。これは「ActivityActor」オブジェクトと呼ばれるもので、投稿者に関するプロパティが用意されています。
    id――投稿者のIDです。
    name――投稿者の名前データです。これはActorNameというオブジェクトになっています。
    displayName――画面に表示される名前です。こちらはテキストです。
    url――投稿者のプロフィールのアドレスです。

では、これも利用例を挙げておきましょう。指定したIDのアクティビティにアクセスし、そこの投稿を取り出して内容をログに出力していきます。ここでは、タイトル、投稿者名、投稿日時、URLといったものを出力しています。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

function getActivity() {
  var list = Plus.Activities.list("+TuyanoSYODA", "public");
  for(var i = 0;i < list.items.length;i++){
    var item = list.items[i];
    Logger.log(item.actor.displayName);
    Logger.log('(投稿日時 ' + item.published + ')');
    Logger.log(item.title);
    Logger.log('[' + item.object.url + ']');
    Logger.log('-------------------------------');
  }
}

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