libro
www.tuyano.com
初心者のためのGradle入門

Webアプリケーションの開発 (4/5)

作成:2017-10-21 10:10
更新:2017-10-21 10:10

■build.gradleを記述する

では、Webアプリケーションのためのbuild.gradleを作成しましょう。今回は、通常のJavaアプリケーションとはいろいと違っている部分があります。まずは、下のリスト欄に全ソースコードを掲載しておきます。

とりあえず、全コードを記述したら、実際に動かしてみましょう。まず、以下のようにコマンドを実行して下さい。
gradle war

これは、WebアプリケーションをWarファイルにまとめるためのものです。実行後、プロジェクト内の「build」フォルダ内にある「libs」フォルダを開いて下さい。ここに「GradleWebApp.war」という名前でWarファイルが作成されます。

続いて、アプリケーションの動作チェックをしましょう。以下のように実行をして下さい。
gradle run

これで、Jettyがダウンロードされ、その場で起動します。起動したら、以下のアドレスにアクセスをしてみて下さい。サーブレットにアクセスし画面が表示されますよ。
http://localhost:8080/GradleWebApp/hello


■使用プラグインについて

では、build.gradleの内容をチェックしていきましょう。まずは、プラグイン関係です。ここでは、3つのプラグインが用意されています。
apply plugin: 'java'
apply plugin: 'war'
apply plugin: 'gretty'

最初の「java」は既におなじみで説明の要はありませんね。JavaプログラムのためのcompileJavaなどのタスクを提供するプラグインでしたね。

war」プラグインは、名前の通り、warファイルでパッケージ化するためのプラグインです。これは、Webアプリケーションでは必須のプラグインといって良いでしょう。先ほどの「gradle war」は、このプラグインに寄るものです。

もう1つの「gretty」は、Jettyサーブレットコンテナを利用するためのプラグインです。このGrettyは、GroovyからJettyを利用するためのもので、先ほどの「gradle run」によってJettyが起動し、このWebアプリケーションが公開されたのです。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

apply plugin: 'java'
apply plugin: 'war'
apply plugin: 'gretty'

buildscript {
    repositories {
        jcenter()
    }

    dependencies {
        classpath group:'org.akhikhl.gretty', name:'gretty-plugin', version:'+'
    }
}

repositories {
    jcenter()
}

dependencies {
    testCompile group:'junit', name:'junit', version:'4.12'
}
※関連コンテンツ

「初心者のためのGradle入門」に戻る